
大容量のグラフィックスメモリを搭載したPCを触ってみたくて、GMKtecのEVO-X2をAmazonで買ってみた。
- GMKtec EVO-X2
- CPU: AMD RYZEN AI MAX+ 395 w/ Radeon 8060S 3.00 GHz
- GPU: NAMD Radeon 8060S Graphics
- Mem: 128 GB
- SSD: Lexar SSD ARES 2TB
- OS : Windows 11 Pro
Unified Memory Architecture (UMA)
EVO-X2はAMD RYZEN AI MAX+ 395搭載のミニPCで、Unified Memory Architecture (UMA)というメインメモリをグラフィックスメモリに割り当てる機能がある。
メインメモリは64GBモデルと128GBモデルがあるけど、設定によって前者は最大48GB、後者は最大96GBをグラフィックスメモリに割り当てることができる。
BIOSと、WindowsにインストールされているAMD Softwareで設定を色々と変えて試してみた。
ちなみにデフォルトは以下のとおり、64GBで半分ずつ。
BIOS
- Advanced
- GFX Configuration
- iGPU Configuration [Auto]
- UMA Frame buffer Size [64G]
- GFX Configuration
Windows
- AMD Software
- パフォーマンス
- チューニング
- 可変グラフィックスメモリ カスタム
- 専用グラフィックスメモリ 64GB
- チューニング
- パフォーマンス
※ BIOSへの入り方は付属のマニュアルのとおりPC起動時にESC押しっぱなし、または連打で入ることができる。
※ UMA Frame buffer Size設定画面の画像は公式手順を参照してほしい。
※ スタートメニューの「AMD Software」と「AMD Software꞉ Adrenalin Edition」、デスクトップを右クリックして表示される「AMD Software꞉ Adrenalin Edition」は、どれも同じものが起動する。
変更可能な項目は以下のとおり。
BIOS
- Advanced
- iGPU Configuration
- Auto または UMA_SPECIFIED
- UMA Frame buffer Size
- 前項のiGPU ConfigurationがAutoの場合は変更不可
- UMA_SPECIFIEDの場合は以下から選択可
- 512MB、1G、2G、4G、8G、16G、32G、64G、96G
- iGPU Configuration
Windows
- AMD Software
- パフォーマンス
- 可変グラフィックスメモリ
- 以下から選択可能
- Minimum、Medium、High、カスタム
- 以下から選択可能
- 可変グラフィックスメモリ
- 専用グラフィックスメモリ
- 「可変グラフィックスメモリ」がカスタム以外は以下のサイズ
- Minimum 0.5GB
- Medium 32GB
- High 64GB
- 「可変グラフィックスメモリ」がカスタムの場合は以下から選択可
- 0.5GB、1GB、2GB、4GB、8GB、16GB、32GB、64GB、96GB
- 「可変グラフィックスメモリ」がカスタム以外は以下のサイズ
- パフォーマンス
VRAMサイズの変え方
何パターンか組み合わせを試した結果はこんな感じ
- BIOSをAuto + AMD Softwareをカスタムの組み合わせは64GB固定、というかメモリサイズに応じて自動な気がする
- メモリ128GBだと64GBで、メモリ64GBだと…32GBなのかな
- BIOSをUMA_SPECIFIED + AMD Softwareをカスタムの組み合わせは、BIOSが勝つ
- AMD SoftwareでMinimum , Medium , Highを選択する場合はAMD Softwareの設定が勝つ
- BIOSで512MB、またはAMD SoftwareでMinimumを選ぶと、タスクマネージャーの「専用GPUメモリ」は288MB…512MBにならないのは謎…
ということで結論は以下
- WindowsのAMD Softwareの「可変グラフィックスメモリ」は「カスタム」のまま
- BIOSの「iGPU Configuration」を「UMA_SPECIFIED」に変える
- BIOSの「UMA Frame buffer Size」で好きなサイズに変える