概要
今まで仮想マシンを使いたい時はVirtualBoxを使っていたけどApple Siliconでは動かない。
CPUエミュレーターQEMUを直感的なGUIで使いやすくしてくれるUTMならApple Silicon Macでも仮想マシンを作って動かせる。
以前、x86_64エミュレーションでCentOS 7を試した時は遅くて実用的ではなかった。
aarch64版のCentOS 7やCentOS Stream 8を試した時は、最初の「Install CentOS」を選択しても同じ画面に戻ってしまってインストーラーが起動しなかったけど、CentOS Stream 9が出たので今度こそはと試してみた。
用意したもの
- M1 MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)
- macOS Big Sur 11.6
- UTM 2.4.1
CentOS 9 StreamのISOをダウンロード
ダウンロードページからだと6.2GBのISOファイルをダウンロードすることになる、GUIは要らないからもっと小さいファイルが欲しい。
ミラーリストから程よいサイトを探して覗いてみると、CentOS-Stream-9-20211201.1-aarch64-boot.isoは708MB、これをダウンロードした。
UTMでVM作成
Information

System
Architectureを「ARM64 (aarch64)」に、Memoryを「2048MB」にした。

QEMU
ここは変更無し

Drives
New Driveをクリックして、Removableチェック無しのNVMe 16GBとRemovableチェック有りのUSBを追加した。

Display
ここもデフォルトのまま

Input
ここもデフォルト

Network
自宅で使うだけだし、使い勝手がいいからShared NetworkからBridgedに変えた。

Sound
CUIで使うだけだから外した。

Sharing
クリップボード共有を外したけど、付いてても問題はないはず。

インストール
ダウンロードしたISOファイルをCD/DVDとしてVM起動、この先へ進めるか?

進めた!

※タッチパッドをタップしてもVM内のマウスクリックにならない場合、VMウィンドウ右上の「Capture mouse cursor」でキャプチャさせるとタップできるようになるかもしれない。
インストールソースはエラーになってるので、

以下を手動入力
https://mirrors.centos.org/mirrorlist?path=/9-stream/BaseOS/aarch64/os/
6.2GBのISOをダウンロードすればここは多分不要なのだろう。

最小構成で使うのでMinimal Installを選択した。

他の設定はいつもどおり、管理者ユーザーを作ればrootは最初から無効化しておけるようになったようだ。

あとは待つ、ミラーの混み具合次第だけど、試した時は10分くらいだった。

そのうちベンチマーク取ってみようかな。