August 7, 2023

三度笠の語源、何が3回なの?

暑いけど日傘を手に持ちたくないという理由で三度笠を被ってスタバにGABURI ピーチフラペチーノを買いに行ったというロケニューの記事を読んでふと三度笠の意味というか、語源が気になった。
「三度笠って何が3回なんだろう」と…

結論

三度飛脚が使っていた菅笠だから三度笠と呼ぶそうだ。

じゃあ、三度飛脚の三度は何が3回なのか?

元和(げんな)1(1615)年、大阪城の常番(じょうばん)が毎月8の付く日、つまり8日、18日、28日に、江戸の家族に通信するために家来を飛脚にして走らせ始めた。
この月に3回、大阪から江戸に走った飛脚が三度飛脚。

当時どんな経路を走ったのか知識はないけど、現代の道のりは506km。
生涯に一度と言われても走りたくない距離を月に三度も…

大阪城から江戸城まで

おまけ

元治(げんじ)1(1864)年の210万枚に比べれば現在は需要が低下したものの、菅笠の全国シェアの9割は富山県の越中福岡とのこと。
「越中福岡の菅笠」は国の伝統的工芸品に指定されていて、菅笠振興会からはオンライン購入もできるし、越中福岡の菅笠製作技術保存会のWebサイトを覗けば、菅笠作り実演や後継者育成講座の情報が得られるかもしれない。

山形県の飯豊町中津川でも山形花笠まつりに使われる花笠を地元の生産者の方々が作っていて制作過程をYouTubeで見ることができるけど、三度笠より小さい花笠でも手間のかかること!

山形の花笠が3,300円で、ほぼ同じ大きさの富山の花笠も3,300円、更に大きい三度笠は8,800円、制作工程が山形と富山で同じくらいなら8,800円するのも納得。

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